ワインショップ スペイン リアス・バイシャス 白



パゾ・デ・バランテス リアス・バイシャス・アルバリーニョ[2011] マルケス・デ・ムリエタ

Bodegas Pazo Barrantesリアス・バイシャスのなかでも一、二を争うワインを生むボデガスペイン北西部のガリシア地方、ポルトガルの国境から北へ数十キロメートルの、大西洋に沿って入り組んだ海岸線沿いを含む一帯がリアス・バイシャス。スペインのワイン産地のなかでも最も寒く湿気のあるDOのひとつで、赤もあるものの有名なのはその高い酒質の白。ぶどう栽培は15世紀には始められた歴史ある産地だが、DOの認定を受けたのは1988年。その後十数年の間に、栽培面積は240ヘクタールから2400ヘクタール、ボデガの数も14から160と10倍以上の伸びを示し、驚異的な発展を遂げている。産地は5つの地区に分けられ、パソ・デ・バランテスがあるのはそのなかでも最も古くから栽培がおこなわれ、また最上のぶどうを産する冷涼な海岸沿いの地、バル・ド・サルネスで、花崗岩の地質に沖積土壌というテロワールからワインは生み出される。また、認められているぶどう品種は10種類以上あるが、なかでも代表的なものがアルバリーニョ種。これを100パーセント用いる場合のみリアス・バイシャス・アルバリーニョが名乗れ、このパソ・デ・バランテスのリアス・バイシャスもアルバリーニョ種100パーセント。アルバリーニョというぶどう品種名は、アルバは白、リーニョはライン河を指し、その昔ドイツのリースリング種がこの地に持ち込まれたという説からこの名がついたが、現在ではリースリング種との関係はないとされている。この地のぶどうはスペインでよく見られる株仕立てではなく、日本で一般的に見られる棚づくりで栽培されている。パソ・デ・バランテスの現在の面積は12ヘクタールで、平均の樹齢は25年ほど。必要に応じて芽掻きをおこない、収量を抑える。収穫は通常9月の初旬頃で全て手摘み、また果実は、酸化から護るため20キロ入りの小型のコンテナーを使用するなど、細かなケアが付されている。発酵で特徴的なのは、プレスの際、100パーセント除梗はおこなわず、8割から9割の果梗を残すこと。これはワインに十分なストラクチャーを付与するのがねらい。その後、ステンレスのタンクでの低温発酵となるが、この温度も尋常ではなく、酵母が活動できる摂氏10度ほどというギリギリの温度で、1ヵ月から1ヵ月半にわたる長期間のアルコール発酵をおこなう。続いてのマロラクティーク発酵はせずにタンクで数ヵ月間の熟成、瓶詰めとなる。ワインはリリース直後はしっかりした酸を感じさせるが、数年の熟成で如実にまろやかさと独特の風味が増し、リアス・バイシャス特有の醍醐味が堪能できる。なお、このパソ・デ・バランテス、数十年の熟成を経たリオハをリリースすることで有名なマルケス・デ・ムリエタを所有するセブリアン家の経営による。ムリエタというリオハのトップクラスのボデガとのつながりを聞くと、その高い酒質にも大いに得心がいく、パソ・デ・バランテスのリアス・バイシャスである。なお、秀作年に限ってつくられる甘口タイプもある。

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